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久しぶりに爽快感のある映画を観た。


「アウトレイジ」




先入観なしに観ていたが、11人の名のあるキャストだけでなく、傍役にいたるまできっちりと描かれているのが素晴らしい。

北野武演じる、ヤクザ大友組の構成員でいつもすっとぼけた顔をしている柄本時生。

椎名桔平と一緒に大友組を支える角刈り小太りの武闘派森永健司。

抗争のきっかけを作るどう見てもサラリーマンにしかみえないヤクザの坂田聡などいい顔の役者たちにそれぞれ見せ場を与えている。


名のあるキャスト、無名の人たちもあわせて15~16人以上のキャストが常時入り乱れての男騒ぎ。

そしてその登場人物の多さこそがこの映画のスタイルを決定づけている。

2時間以内にこれだけの人物を描くため、ほとんど間もなく、すき間もなく、余韻もない。

だから、ガンガンたたみかけるようにストーリーが進行していく。

単純化した人間像とむきだしのヤクザ社会の権力闘争もあいまって、かって北野映画に存在したまったりとした叙情性がなくなり、カラッカラに乾いた殺す殺される世界があらわれる。


繰り返される派手なバイオレンス、怒りや憎しみさえない、機械的にバンバン殺し殺されていくヤクザ。

えっ、こいつも殺されるの?の繰り返し。

そうした繰り返しを見ていくうちに心の奥底から奇妙な感慨が湧いてくる。


ああ、自分はヤクザに生まれなくてよかった。

人間は中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体になるんだ。ー寺山修司

おわり(^-^)/
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