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頭のよさ、悪さということをミクロで考えてみる。


俺が永らく携わってきた業界は、ご存知のとおりバイトのなかでも「相当に楽」と思われている職種だ。


ただし、ある程度レベルを追求しだすと、とてもではないが楽とはいえない。
そして、高レベルで店を回すために仕事が完全に組みあがってしまっている店だと、いわゆる「使えない」バイトは振り落とされる。

今のコンビニには、そもそもの意識が低く、また「時給の高いところだと無理っぽいからコンビニでいいや」という人材が集中しがちな傾向がある。実際、楽なコンビニはどこか?という基準がアルバイトをする上であったりもする。

この傾向は、アルバイトをしようと思った人が仕事を選べる都会ほど強い。

田舎では、アルバイトをしようと思った人は、極少ない選択肢の中から選ぶしかないから、応募してくる人は玉石混交となる。

都会では、よっぽど「コンビニがいい」という人でなければ「コンビニでいいや」という人がメインになる。

そんな中で、主に都会チェーンでの経験によって、「頭がいいとはどういうことか」「人間を仕事において伸ばすにはどうしたらいいか」を、10年近くにわたって考えつづけてきた。それを考えることは、ぶっちゃけアホであるようなバイトも伸ばすときにも役立つからだ。

ここで、長年にわたって考え続けてきた「頭のよしあし」について書こうと思うのだけれど、この場合の「頭のよさ」とは「トータルで見て仕事ができる」くらいの意味。

学力だけでもダメ、人柄だけでもダメ、頭の回転だけでも無理。

人柄は除くとしても、仕事というのは(職種による部分は大きいが)トータルの「頭のよさ」を求められることが多い。

コンビニの仕事の特徴は小売売業界でも有数なほどに仕事がシステム化されており、一つ一つの仕事は平易だがその平易な仕事がやたらにたくさんある。

そこで求められるのは、

記憶力

そして覚えたことを即座に実行できる覚えのよさ

覚えたことを忘れないこと

そして最後に

「それでも思い出せなかった場合、どうするか」の責任判断力だ。


コンビニには年に1回も利用されないサービスがごろごろしており、それらのすべてを記憶しておくことは、社員でも無理。
マニュアルを確認するなり業者に問い合わせるなりするのだが、最も必要とされている能力は、こうした雑多な仕事を自分なりに組み立てて、最大の効率で片付けていくことにある。


実際「使える」と呼ばれるバイトは、たとえ中卒でもフリーターでもたまにいたりする。学力と無関係でないのは明白だけど、対応関係と呼べるほど強くはない、というのが実情。

ここまでのところは、おそらく世間で「地頭」と呼ばれる頭の良さでカバーできる領域だ。


問題はここから先。

コンビニが小売業界で、まぎれもなく最先端を走っている分野がある。販売データの蓄積とその活用システムで、それを「基本的に」素人でも使えるようにしているところにコンビニの特徴がある。

基本的にという部分にわざわざ「」をつけるのには理由があって、そのままデータを鵜呑みにしチェーン本部の言うとおりの売場を作っていたのでは、立地的にもともと客数が見込める店以外では、今のコンビニでは「売れる」売場を作れない。
それ以上に客を「誘導」し、「発見」させ、衝動買いさせる売場を作り、自分の頭でデータを解析して、それを売場に反映させなければならない。

そこまで出来て、初めて売上がとれるのが実情。

俺自身、10年近くの経験のなかで、何人かの発注の達人を見てきた。

そしてそやつらは、ほぼ例外なく学力も高く、高くない場合でも本人にあからさまに勉強をする気がなかったか、あるいは環境が勉強する機会をまったく与えなかったかのどちらかだ。

つまり、発注・売場管理ができる人間は、例外なく勉強もできると考えていい。


ちなみに、事務所でこうした人に「勉強ってどうやってやってる?」と質問することと以下のような回答が返ってくる。

「暗記しなきゃいけないところと、そうじゃないところがあるから、暗記するとこだけ一夜漬け」

「勉強? 家で? あんましたことないです……」

「高卒の資格さえとれればいいってわかってたから、赤点すれすれになるようにしか点数とってなかった」

共通している要素は「最初から点数をとる方法を理解していて、それにあわせてしか勉強していない」ということ。

つまり「勉強(学校)というシステムのほうを先に理解しているわけだ。

こういうタイプの人間は、どういうわけか国語と英語の長文問題がやたらに強い。 

普通の人ならば、嫌気がさしてしまう長い長い文脈を、
本当に必要な情報・単語だけ見つけて、瞬間的に判断できるからだ。



ある商品がある。

「こうすれば、売れる」という単一の理由ならば、誰でも分かるそれはひとつのシステムだ。

しかし、その理由が何十にも重なれば、それはほぼ不確定要素に近い。

そして発注をする人は、可能な限りその不確定要素の占める割合を潰していくのが仕事になる。

ちなみに、何年にも渡り経験を積んでこうした要素のひとつひとつを体感で把握していき、達人の領域に達した人の能力のことを「勘」といったりする。


こういうことを長年、現場で考え続けて、あるいは観察しつづけてみて、こと仕事においては、頭のよさというのは、さっき言ったように 

つまり「文脈を把握する能力」と似ていると考えるようになった。


文脈とは、つまり因果関係であり、構造やシステムだ。

対象が目に見えないものの場合は、そうしたものを頭のなかで立体的に展開させる能力でもある。

よく俺が"見える"と呼んでいるもの。


そして、構造を万全に把握したうえで、新たに自分自身でシステムを作り出せる人間が一番賢い。

 まあ、こう言うと、古典的な守破離ってな話になるわけなんだけど、まあそれはそのとおりで、必要なのは「守るべきこと」というのが単なるシステムであり、現実に合わせて柔軟に変化させなければならないのだ。つまりシステムが「なんのために」存在しているのかを理解する。

システムを把握するということは、全てのシステムはなんらかのシステムのメタであり、この世界はメタの網の目でできていることを理解することだ。

さらに発展するならば、それは「目の前にあるものが、ただそのようなものではない」ということを理解して、ひいては「すべてを疑うこと」が次のコンビニを作ることが出来る人なのかもしれない。




俺は、現場においては

店のトータルのレベルが上がることにより、バイトの店に対する帰属意識が高まる→そしてその結果として利益が上がる→利益が上がればバイトに還元できる

という大前提に依拠しています。

典型的にESが全てだと思っています。そしてESを上げるためには、職場にいる人間が、妥協なく可能な限り戦闘集団でなければならないと思います。


10年間、最後の最後に現場に近い仕事をして、これは間違っていないと考えた結論です。



おわり(・∀・)


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